対談 talk
対談 |
N妻: |
おじいさんもまあ、呆れてか、嬉しいかそれは、わからないけど。何で、自分の仕事をこんなに見てるんだろうって、いう感じで。ヘンしてるといえば、私たちもヘンしてるかも知れない。(笑) |
N妻: |
大工さんの墨のツボ、そして、糸出してぴーんと張ったりする、その手際をみているだけで、しあわせなの。(笑)(それってありますよね)カンナってどうして、こんなにきれいに削れるんだろうって。本当に棟梁がノミをもって、ポンとするとしまったりするのを見てるだけで、恋してしまうじゃないけど、ホントに、あこがれたりとか。 |
N夫: |
ま、だから、とにかく、建て主としては、「早く、安く」っていうのは、「望み」では、ありますよ。「望み」では、あるけれども、「絶対的な望みではない」わけですよね。やっぱり、「絶対的なのぞみは、自分たちの思い通りの家になるかどうか」というのが「絶対的な望みで」あって、それにプラス、「早く、安く」っていうのがのってこれれば、それは、決して、排除すべきことでは、ないけれども。 |
N妻: |
「望み」と「願い」なのかな?「願い」は、やっぱり、自分たちのこだわりのあるもの、自分たちのものをつくりたい。 だから、家づくりを「丸投げ」する人の気持ちはちょっと、わからない。 |
石井: |
動機とか目的とかが違うんだよね。基本的に、そういう場合は。ボクは、そういうのは動機が不純というんだけど。(笑)目的が違うから、つくられ方が違うし、建物がかわいそうだと思うのよね。労力も、時間も。モノが投入されていくわけだから。 |
斉藤: |
これだけ豊かになったのに、住宅なんかは、ほんとに使い捨て住宅のようなものばっかりで、ちゃんと残そうというのは、ほんの一握りですものね。 |